2008.07.13.06:02
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『篤姫』 第27回 「徳川の妻」(1)

それでは続きです。第27回最後の場面。

次の将軍を、徳川家定堺雅人)は、「紀州の慶福(松田翔太)にすることにした」「訳を知りとうにないのか」
篤姫宮崎あおい)「私は、上様に従うだけにございますれば」
家定「そのような御台は面白うないのぉ」
篤姫「知りとうございます」
家定「そうこなくては」

篤姫「でも、慶喜殿(平岳大)がお嫌いだからでは」
家定「いくらなんでも、それだけのことで、決めたりはせぬ。慶福が若年なるがゆえである。次の将軍が、未だ幼き慶福であれば、その後見役として、そちの力を使えるであろう。慶福を補佐して、表の政を助けてやってほしいのじゃ」
篤姫「私が… おなごの身である私がですか」
家定「相手が慶福よりも年長で、その分ひねくれた慶喜だと、そうはゆくまいが、この儀、井伊(中村梅雀)にもよくよく言い含めておこうと思う」
篤姫「そのようなことまで、お考えくだされたのですね。でも、少しお気が早すぎるのでは… 今の将軍は、あなたさまです。まだまだ先のことにございます」
家定「そうじゃのぉ」
篤姫「そのようなお顔をなさらないでくださいませ。それではまるであなたさまが…」

ここで、篤姫の顔をじっと見る家定
篤姫「どうされたのですか?」
家定「そちのその顔を、よう見ておきたいのじゃ。忘れてしまわぬようにのぉ」

ここで後ろを向く篤姫
篤姫「またぁ、そのような不吉なお言葉は聞きとうございません」

後ろから篤姫を抱きしめる家定
家定「そちにひとつだけ聞いておきたい」
篤姫「はい」
家定「わしのような力のない、体の弱い男の妻となったこと、後悔はないか」
篤姫「ございません」
家定「まことにか」

篤姫は、家定の目をじっと見つめて、
篤姫「上様は日本一の男にございます」
家定「日本一?」
篤姫「はい、公方様だからではなく、私にとっての日本一なのです。そのようなお方の妻になれたことを、私は誇りに思います」
以前に篤姫が肝付尚五郎(瑛太)に言っていた、「日本一の男の妻になりたい」という言葉の真の意味が、ここでわかるわけですね。

家定「生まれ変わることができたら、鳥になりたい。前にそう言うたことがあったな。そちは自分のままがいいと言った」
篤姫「申しました」
家定「鳥などごめんじゃ。わしはわしでよかった。そちに会えたからの」
篤姫「私がそう申したのも、同じ理由からにございます」

篤姫の手を握り締める家定
家定「幕府もハリスも将軍も、そのようなもの、何もない世界に行きたいのぉ。そうすれば、そちと一日中面白い話ができるのに」
篤姫「きっと… きっと話が尽きませぬ」
家定「五つ並べももっとできるのぉ」
篤姫「お強くなっていただかねば」

ここで篤姫のほっぺを両側からぎゅっと押さえる家定
家定「よく見るとそちは、面白い顔をしておるのぉ」
篤姫「ひどい…」
篤姫を抱きしめる家定
幸せいっぱいの表情の篤姫。そして、自分の死期を悟っているかのような表情の家定

本当にいい場面でした… 涙があふれました…

ただ、ほっぺをぎゅっとして、「ひどい…」というところは、シンガーソングライターYUIさん主演の映画『タイヨウのうた』と同じですね(笑) 『タイヨウのうた』の場合、藤代孝治(塚本高史)は、雨音薫(YUI)のほっぺをひっぱりましたが(笑)

僕は、YUIさんのファンですので、もちろん映画『タイヨウのうた』は、何度も見ています。『タイヨウのうた』は本当にいい映画でした… あ、話が逸れましたね。映画『タイヨウのうた』につきましては、また書く機会があるかと思います。

次回の『篤姫』は、とうとうその時が来てしまいますね。僕も心にぽっかりと穴が開いたような気持ちになるのでしょうね…

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